少し前になりますが
3月3日は 祖母の命日。
たまたま私も休日だったので
両親と 高野山のお寺で
ご回向(えこう)をお願いしよう・・・ということになりました。
ちょうど3月3日ということで
お寺には ひな飾りが飾られていました。
廊下の ぴんと張り詰める空気が好き。
今では外国人向けのサービスや設備も増えて
昔とは随分 雰囲気も変わりましたが
やっぱり日本の侘び寂びを感じると ほっとしますね。
外にはまだ 雪も残っていました。
ご回向の支度を待つ間は 客間でお茶をいただきます。
机の上には 弘法大師さまのお言葉など
仏教の教えが英訳された冊子が。
ふむふむ・・・
日本語のほうが難しく感じるのはなぜだろう・・・
ご回向のあとは
前回購入した、高野山専用のご朱印帳に
しっかりご朱印をいただいて・・・
(前回お参りしたときの日記はこちら → ☆ )
そして次は 奥之院にお参りします。
こちらも ところどころに雪が残っていて
時折舞う粉雪が とても厳かな気持ちにさせてくれました。
雪の季節に来るのは初めてかも。
歩きながら ふと呼びとめられるように目に留まったのが
「父母恩重(ぶも おんじゅう)碑」
両親と祖父母のお参りに来たことを
祖父母たちが 喜んでくれているのかな・・・と
「父母を想ってくれてありがとう」と 言ってくれたような気がしました。
そういえば
奥之院で おみくじを引いてみたのですよ。
すると
33番!!
「今日は3月3日、おばあちゃんの命日だから
おばあちゃんが導いてくれたのかもね~(^^)」と喜んで開いてみると
なんと「大吉」!
「泉の水の湧き出るように次々に幸福が到来する」ですって!!!
おばあちゃん、ありがとう~~~♡
このおみくじ、さすが大吉なだけあって
だいたいの項目で良いことが書かれているのに
「失物 出ず 人を疑うな」
ん? なんだか違和感のあるフレーズ。
何かの忠告かな~。
そして今回 珍しいものを買いました。
じゃん。
「純銀製」に惹かれた 高野山リング。
たまたま ご朱印をいただいている間に目に留まり、
「わ、これ 純銀製って書いてある~」と手に取った私に
「欲しいんか?お母さん、買ったろか?貸してみ!買うたるわ!」と母。
「いやいや・・・これぐらい自分で買えるし。(立派なオトナですから(笑)」
と なんとなく勢いというか流れで買ったリング。
母と同じように祖父母たちが
「これこれ!あんたは指輪が好きなんやろ?持って帰り!!お守りやからな。」
と言っているような気がしてなりません(笑)
「高野山」と 反対側には「奥之院」の文字。
裏面には 「南無大師遍照金剛」の文字。
ありがたみたっぷりのリングです。
おじいちゃんおばあちゃん ありがとう~(笑)
さて ここ奥之院でもご朱印を。
力強い 素敵な文字。
さて、今回のお土産は何にしようかな~。
だいたいいつも、 焼き餅は必須アイテムで
あとは 「杉木立」か「ぶっぽうそうサブレ」
今回はやっぱり ぶっぽうそうサブレにしよう~。
私たちは小さい頃から慣れ親しんでいるぶっぽうそうだけど
「仏法僧」って 知らない人が多いのだそうですね。
「ぶっぽーそー・ぶっぽーそー」って鳴くから仏法僧という名前なのだけど
実は鳴き声の主は違ったのだとか。
そんなネタも含めて
ぶっぽうそうサブレ、お土産におすすめです(笑)
お土産屋さんで 母がお会計をしているとき
足元に可愛いネコちゃんがやってきました。
足の前にどしっと座って動きません。
うーーん、何か言いたげな・・・
何だったんだろう。
そんな高野山への短い旅も終わったその日の夜、
いったん就寝したはずの母が降りて来て
「なぁ、今日、お土産屋さんで 梅ゼリーなんて買ってないよな?
それも 同じのが2個。
レシートに付いてるんやけど・・・」
「買ってないよ。そのお店では 焼餅と○○と・・・だけやで。」
そういえば、合計金額が若干高いかな・・・とは思ったけど
買った品物はちゃんと合っていたので あまり気にしていませんでした。
「これ絶対 お店の人が間違って打ったんやで!
梅ゼリー2個なんて買ってないのに!
明日 電話して言うてみるわ!!!」 と怒りが静まらない様子の母。
返金してもらおうにも、わざわざ高野山まで行くのもな~と
なんとなくもやもやしていると
やり取りを聞いていた姉が、
「それ、おじいちゃんとおばあちゃんが食べたかったんちゃう?」
「え!?もしかして
おじいちゃんとおばあちゃんが レジまで持って行ったん!?(笑)」
で みんなで大爆笑。
レシートをよく見てみると
「梅ゼリー 2個 ・3割引」 と・・・
ちゃっかり3割引きのゼリーを選ぶあたりがさすがおばあちゃん!!と
さっきまでの怒りはどこへやら。
そういえば
おみくじにも「失物 出ず 人を疑うな」 とか書いてあったし
レジでお会計をしているあいだ
なぜか猫ちゃんが足元から動かなかったっけ・・・
あれもこれも、
全部 天国の祖父母が 喜んでくれたっていう
ちょっとしたサプライズだったのかもね。
そんな、3月3日の 祖母の27回目の命日。
秋にはまた 祖父のご回向に行きたいと思っています。