さて、壁紙が剥がれ落ちてから1週間、
仕事から帰って部屋に入るたびにシャーッ、シャーッと壁紙専用ヘラで押さえつける日々。
押さえても押さえても、やはり剥がれてきます。
元の壁紙が古くてエンボスっぽい表面だったのが原因だったと思いますが、
それにしてもひどい剥がれっぷり。
これはもう力と根気でシャーシャー押さえても埒が明かない。
壁紙の割に高価だったので絶対に諦めるわけにいかないのだ。
考えるのも恐ろしいけど、全面に強力両面テープを貼って貼り直すしかない・・・
週末金曜日の仕事帰りに大量に両面テープを買い(5,000円近くもしたわ)、
覚悟を決めて一人で延々と貼り直しましたよ。誰か褒めて。
(剥がすときに折れたり両面テープの上から貼るときにヨレて
しわくちゃになったとかはわざわざ言いませんよ。見ないフリ希望。)
腰から下を別の柄に貼り替えたことで無事数量も足りました。
なかなかお洒落でしょ?
さあ、やる気復活!!
で、次は棚板の取り付けです。
彫金作業スペース、工房っぽい感じにしたいし、とにかく収納力が欲しい。
某ホームセンターで売っていた「グレインボード」という板を買ってスペースに合わせて自分でカット。
幅、長さ、厚み、種類が豊富でびっくり。ありすぎて迷うほど。
材料って、なければないで不満だしありすぎても文句言う。
この歳になると決断力が乏しくなるし迷ってるほど人生の残り時間もないので、
何ごともほどほどにしてほしい(笑)
置きたいモノのサイズを考えて採寸し水平も確認しながら、
取り付けを進めていきます。
が、悲しいことにここでも痛恨のミスが発覚。
あえて強調したくないのでアップの写真は控えますが、
左側の棚受けの金物、短い方と長い方の使い方が逆です。
ビス(ねじ)で止めるんだからどっちでもいいやろ・・・と考えてなんとなく長い方を壁に付けたら
棚板がグラグラして安定せず。
苦肉の策で前の横向きにも金物を足す→金物足らなくなる→買いに行かねば。
ちなみに、止めたビスを外してやり直す、という発想がなぜなかったのかは未来永劫誰にも分かりませんよ。
そしてもう一つ。(まだあるんかい)
棚板の厚みは9㎜なのですが、金物に付属しているビスは15㎜。
金物の厚みを考えても突き抜けてしまうやん!!(実際突き抜けた・・・)
金物に6本ずつ付いてるからとビスはあえて買わなかったけど、10㎜以下のビスを買わないといけなかった・・・
ということで、2週目の週末が終わりました。
そう、またしてもまさかの未完成(笑)
これだけ失敗が続けばやる気も失せるだろうとお思いでしょうが、
射手座のO型超楽観的な一面もある私。
この2週間の冷却期間のおかげで、
最大の目的、彫金用作業机の設計をじっくり練ることができたのです。
なにせ柱のあるコーナースペース、柱を含むと1m以上という中途半端な長さ。
必要になる材料を考えると寸法を決めるのがとても難しい・・・
大きい材料は私の車には積めないし、どうやったら効率的且つ安価に抑えられるか、
毎日毎日考え煮詰めて。
棚板未完の翌週の休日の朝、ふと一番簡単で材料取りも良く完璧な図案が思い浮かびました!
材料はすべてホームセンターで揃えます。
天板はパインの集成材。割と柔らかい木で扱いやすいです。
脚になる部分は2×4と1×4の材料、これも柔らかくてしかも安い!
木材はあらかじめ計算しておいた寸法にカットしてもらいました。
加工場のお兄さん、とても手際よくスピーディーで鮮やかな手付きで素晴らしかった。
私がホームセンターの店長なら絶対スカウトしてるわ。
(いやだからすでにホームセンターで働いてはるし)
パイン集成材は1820×910×18㎜サイズをちょうど半分の大きさにカット。
この大きさなら車に積めますよね。
木材は1㎜の狂いもなく正確にカットしてくれています。
脚になる部分は特に、少しでも長さが違うとカタカタいうのでね。
正確な寸法なんて、自分で切ると絶対無理だと思ったので、
カット代を惜しまず加工場でお願いしたしだいです。
結局その場でお兄さんに勧められるがままアプリ入れて
「期間限定10カットまでカット代無料」のクーポン使ってタダになったんですけどね。
これだけの時間と労力、自分で作業することを考えたらお兄さんにチップあげたいぐらいの気持ちでした。
本当に便利な世の中に万歳!
さて、いよいよ組み立てです。
組み立て始めるとなかなか途中の写真を撮る余裕がなく、
工程が分かりづらいのですがとりあえず撮った写真がこちら。
脚の部分です。
左側の真ん中と下の軸がないのは収納ケースを奥に置きたいから。
これは組み立て途中で気付いたからセーフ!
あやうく「収納ケース入れられへん!!」って泣きをみるところでしたよ(笑)
天板を乗せました。右側にあるPC用の机と高さ・幅を合わせてるのでばっちり。
45度のカットは家で私が電動のこぎりでカット。
ほら歪んでるでしょう?ふふ。(ふふとちゃうやろ)
スリ板を付けるための高さ90㎝の天板を付けます。
シンプルで効率的な作り。
天板のくぼんでいる形のカット、のこぎりで内角を切るのが難しいってあなた知ってました?
なかなか苦戦した跡がうかがえると思います。ええ。切り口がガタガタ(笑)
もうそれすらも手作りの味、ここまできたら早く仕上げたい気持ちが最優先です。
スリ板を取り付けて、完成!!
どうでしょう、それっぽく見えますよね!?
ね!!??
(Instagramで「床は人工芝ですか?」とまさかの突っ込みがありました。
もちろん違います。緑色のカーペットです。なんで部屋に人工芝敷くねん。
12歳だった私が、視力が良くなるからと深く考えずに自分で選んだ色です。
ザ・昭和カラー。むしろ人工芝の方がお洒落かも?)
3週間かけてようやく形になった彫金作業スペース。
まだ彫金用の道具をあまり揃えてないので絵になりませんが(笑)
とりあえず今あるものを並べて、作業するイメージはこんな感じです。
調子に乗って木材の端材でルーター置きとかも作ってみました。
こんなものでも、あるとないでは大違いなんですよ。
あとは、こんなものも。
この部分からワックスなどのゴミが飛び散るのを防ぐために、スライド式の防護板を取り付け。
受ける部分は100均で買った、ポストカードとかを飾るインテリア用品です。
こんな使い方もできるんですよ~って、森泉ちゃんの気分。
それにしても、クーラーを使えるように大掃除したことがきっかけで、
そこから3週間、時間はかかったけどすごい集中力とモチベーションで
ひとつのことに取り組むことが出来たのは本当に久しぶりのこと。
実は私、こういうの大好きかもしれないな~って実感しました。
いろんな工夫を考えて、自分仕様にカスタマイズしていく楽しさ。
それが形になっていく達成感と満足感。
DIYの醍醐味ってこんなことだったのか。
恥ずかしい失敗談をさんざん綴っておいて今更言いづらいのですが、
もともと私は造り付け家具専門のインテリア設計士。
建築士さんやデザイナーさんが考えた家具を、
工場で制作して現場に取り付けたりできるように詳細設計するプロだったのですよ。
だから、DIYなんて素人っぽいことわざわざプライベートな時間にしたくない・・・といった
変なこだわりというか、どこか敬遠していたところがあったのですね。
ところが実際にやってみると、
設計どころか材料の調達、ビスの1本まで調べて入手しないといけないし、
その材料がどこで買えるかも調べないといけない。
それなりの道具も必要だし、作業をする場所もいる。
たかがDIY、知識だけで出来るものではないんだな・・・と実感しました。
彫金作業スペースという、ちょっと特殊な家具のDIY。
作業するのは自分だから、自分が作業しやすいようにするのが一番の目的。
この高さに棚が欲しい
この位置にこんな収納が欲しい
ここは隠したいから扉が欲しい
そんな、ちょっとした希望を叶えるためのDIY。
一度やり始めると、なんでもできる気がしてきました。
これからもどんどんチャレンジしていきたいと思います!!