落とし物

posted in: 日常のつぶやき | 0

 

 

先週月曜日、仕事の帰りに

職場の駐車場でお財布を拾いました。

 

駐車場へ近道するために

車を停めている駐車場の 隣の駐車場を横切って行くのですが

その隣の駐車場の砂利の上にそのお財布は落ちていました。

 

駐車場と言っても照明はなく

街灯からも離れているので 辺りは真っ暗。

 

フックが外れていたお財布の中のカードがキラッと光らなければ

黒いお財布が落ちていることに気付けなかったと思います。

 

さて、落ちているのは明らかにお財布ですよ。

 

帰り時間も遅くなっていたし

この辺り、どこに交番や警察があるかもよく知りません。

 

今から 交番の場所を検索して

遠回りしてでも交番に届けるべきか・・・

 

いや、すぐに落としたことに気付いて

持ち主がここに探しに来るかもしれないし

車に踏まれない場所に避けて 置いておくべきか。

 

一瞬ためらいました。

 

他の人が見つけたとして

その人が悪いことを考えないとも限らない。

 

誰にも見つからずに 持ち主が探しに戻ってきたとしても

雨が降って 大切なお財布が泥まみれになってしまうかもしれない。

 

自分だったら、やっぱり、

無事に 安全に 確実に手元に戻ってきてほしいよね・・・と

 

車で約10分程度の場所にある交番を検索し 届けることにしました。

 

「調書を作成するのに、20~30分ぐらい掛かりますが

お時間は大丈夫ですか?」と聞かれ

もう遅い時間だし、早く済ませたいな・・・と迷っていると

警察の方から

「あなたの名前と住所、電話番号をメモして

拾った場所、時間、中身の現金の確認だけしていただければ

拾得物預かり書は 後日ご自宅に郵送させていただきます。」とのこと。

ほっ。

 

免許証もクレジットカードも入っているので

早く持ち主の元に戻りますように・・・と祈りながら 交番を後にしました。

 

翌々日、ちゃんと「拾得物預かり書」が郵送されてきましたが

中を見てびっくり!

 

免許証の名前やクレジットカードの名義、

ポイントカードやレシートの内容までびっしりと記載されています!!

ちょっと落としただけで、これだけの個人情報が

まったくの他人に知られてしまうなんて。

 

まあ、拾う人によっては興味本位で中を見られることもあっただろうし

最悪の場合は悪用される可能性もあるのだから

警察を通して知られるだけならまだヨシとするべきなのかもしれないけど・・・

 

免許証や保険証などは だれでもお財布に入れていて

名前が知られてしまうのは仕方ないことだと思います。

 

でも、私のお財布をあらためて見てみると・・・

 

お菓子屋さんのポイントカード、割引券、

お菓子屋さんで買い物したレシート、

スイーツを食べたカフェのレシート、

神社仏閣のお守り多数、中には意味不明な怪しい縁起物も(笑)

 

このお財布の持ち主は どれだけ甘いもの好きで

神頼みしてる人間やねん!!と ツッコまれること間違いない・・・

 

はい、

万が一のことを考えて、自分のお財布の中をちゃんと整理したのは

言うまでもありません(笑)

 

 

「お財布の中には 恥ずかしいものは入れておかないように!」

の教訓を与えてくれた、

あのお財布は無事に持ち主のもとに戻ったかな・・・

 

 

と 考えながら歩いていた先日の帰り道、

 

今度は同じ場所に 小学生の体育の帽子らしきものが落ちていました。

 

あらら・・・子供が落としたんだな・・・と通り過ぎようとしたのですが

「お財布は拾うくせに、帽子は知らんぷりか!?」と

誰かが言っているような気がして(笑)

 

でも、帽子ですよ・・・

交番に届けるほどのことでもないか・・と

車に踏まれたりしないように・・・駐車場のブロック塀の上に置いておきました。

 

そして

あの帽子も、持ち主の元にちゃんと戻ったかな・・・と

気にしながら歩いていた 今日の帰り道。

 

今度も まったく同じ場所で

キラッと光った丸いものが 二つ。

 

近寄って手に取ってみると 一円玉が二つでした。

 

なぜ??

こんな頻繁に 同じ場所に落とし物があるの!!??(笑)

 

でも、やっぱり・・・2円で交番に届けるのは・・・^_^;

 

と、またしても、ブロック塀の上に置いておくことに。

 

 

お財布は 届ける義務があると思うのですよ。

貴重品が含まれているし。現金ももちろん入っているだろうし。

 

でも 落とし物(拾得物)って

いったいどこからどこまでを、届け出るべきなの?

 

素朴な疑問が湧き上がりました。

 

たとえ帽子でも、小さなキーホルダー1個でも

持ち主にとっては、思い出のある貴重なものかもしれませんよね。

 

以前ツイッターで、旅先で愛犬の形見の鈴を落とされた方がいらして

情報を拡散して、それを見た方たちが必死に探していらっしゃいました。

 

でも、たとえ道端で小さな鈴を見つけたとしても

拾得物として届けてくれている可能性はかなり低いだろう・・・というのが

大勢の見解でした。

 

自分だったら、どんなことをしても見つけ出したい・・・

それにはやっぱり、人海戦術で人の善意や協力が必要だなと思うのです。

 

そんなことを思い出しながら

帽子は届けるべきだったかな・・・

今日の2円も 届けるべきだったか・・・

小さな罪悪感に苛まれています。

 

 

それにしても

 

一週間の間に 同じ場所で3回も落とし物を見つけるなんて

 

私は一体 何を試されているのでしょうね(笑)