もしもの備え

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先週末、我が家はいまだかつてない「非常事態」を経験しました。

 

始まりは金曜日の夕方。

無事に一週間の仕事を終え、週末の楽しみと自分へのご褒美として

コンビニでスイーツを1600円分も買い込んだ後、

妹から「すぐ帰ってこれる?」とメールが。

 

そもそも通勤時間5分の距離ですが、メールを見たタイミングがコンビニを出る直前だったので、

すぐもすぐ、あっという間の3分で帰宅できました。

 

帰ってみると妹も母も(一応父も)大慌てで、これはただごとではないなと直感しました。

 

「〇〇(姉)が診察受けに病院に行ったら、輸血が必要でそのまま入院って言われたから

すぐ2~3日分の荷物持って病院の受付に預けてほしいってメールがあったねん!」

 

え~~~!?入院!!輸血!?

 

姉はここ1年ほど重度の貧血で治療を受けていて、一か月に一度診察に行っていたのですが

まさか診察に行ってそのまま入院とは!

 

そして輸血といえば、「私の血を使ってください!!」って家族が駆け付けるのよね。

姉の場合は私と一卵性双生児だから、私の血は100%使えるはず!

(血液も腎臓も、なんなら骨髄だって適合しちゃうぜ)

待っててね!すぐ行くから!!

 

その時点ですでに夕方6時半、荷物を用意して一刻も早く病院に行かなければ!

 

と、動揺する心を落ち着かせながら、

え~っと、入院って何が必要かな、まずは着替え、肌着・・・

 

メールで姉に何が必要か聞いてみたけど、本人は私たち以上にパニックらしく、

「ジャージと充電器と・・・」からいっこうに進まない。

 

さて、病院は暑いのか寒いのか?

長袖がいいか半袖がいいか、着替えは何枚必要か?

姉がいつも着ている服や肌着はどこにある!?

荷物を入れる鞄は?

 

なんとか姉のタンスから着替えを探し当て、旅行鞄に詰めていってる間に

妹は姉が普段使っている化粧水や乳液、石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉を用意しています。

あとはタオルとティッシュと・・・あ、眼鏡も!

 

すると姉からメール。

「病院では今日はもう夕食が出ないから、さっと食べられるパンか何か・・・」

 

よし、あと足りないものは行く途中でコンビニに寄って

ついでに食料と飲み物を買っていくわ!

とにかく早く病院に行かなければ!

 

姉は自分で車を運転して行ったので、妹と二人で病院に行き、私が姉の車に乗って帰る段取り。

わずかな時間の中でいろいろな段取りを組まなければならず、脳ミソも心臓も破裂しそうでした(笑)

 

コンビニでおにぎり、サンドイッチ、パン、おやつ、ペットボトルのお茶とお水5本、

スリッパと退屈しのぎの雑誌などを買って、7時半前に病院に着きました。

 

でも今はコロナ禍、病院に行っても姉には会うことができず、

受付で看護師さんに荷物を預けて終わり・・・え?終わり?

 

そう、落ち着いて考えてみれば、いまどき輸血で家族の血なんて使いませんよね(笑)

献血とか血液製剤とかよく言ってるし!

 

そんなこんなで姉は2日間入院し、無事に退院できたので一安心!

 

コロナ禍ではありますが、みなさまも体調が良くないときは無理をせず、

早めに受診してくださいね。

いきなり入院!となると、本人はもちろんですが、家族もパニックになりますから。

 

そして今回の教訓。

「緊急入院のための備えを準備しておくべし。」

 

もしも自分が急に入院することになったときに、周囲に迷惑をかけなくてすむように

姉が退院してすぐ、さっそく父や母も含めて各自自分の「1~2泊入院用の荷物」を作りました。

 

あくまで緊急入院のとりあえずの荷物の場合。

(予定入院の場合はちゃんと考えて準備できますからね。)

 

・着替え(パジャマというよりTシャツとジャージみたいなものが良いかな)

・肌着(パンツや靴下)(女性はタンクトップがあると便利とのこと)

・歯磨きセット

 

最低限これだけは【各自で】準備しておく必要があります。

本人でないとどこに仕舞ってあるのか分からない場合が多いので。

 

そしてあれば便利なもの、もし余裕があれば買い置きして用意しておくといいかも。

 

・メイク落としシート(たいていの場合女性はお化粧しているので、いざ入院となるとメイクは落としておきたいから)

・石鹸

・化粧水(オールインワンみたいなものが便利)

・リップクリーム

 

あとはいざそのときになった段階に用意するものリスト。

 

・タオル

・ティッシュ(箱で)

・飲み物

・充電器

・眼鏡、入れ歯入れなど(お年寄りの場合ね)

・常備薬(血圧の薬など)

・寒いときのためのブランケット

 

これらは災害時の非常用にもなると思うので、つまりはやっぱり普段からこういう備えをしておくと安心、ということですね。

 

そうそう、今回の教訓というか失敗のメモも記録しておきます。

家族が緊急入院することになった場合の荷物に不要なものバージョン。

 

・着替えのTシャツは、お気に入りだからといってネコTシャツとかヨレヨレのジャージはやめておく。

 

「無地のTシャツ、助かったわ」ってメールが来て、あれ?お気に入りのネコTシャツ入れておいたのに・・・と思ったら、

個室ではなく4人部屋だとネコTシャツは結構恥ずかしいらしい(笑)そういうものなのか・・・

そう、だからこそ着替えは自分で選んで用意しておくことって大事なんです!

 

・雑誌とか読み物もあまり必要なし

こんなときこそ普段読まない雑誌をゆっくり読めると思ったけど、そんな心のゆとりがあるはずもなく・・・

それに点滴とかモニターに繋がれているとせいぜいスマホぐらいしか触れなかったらしい。

 

・おやつも不要

病院食はどれだけ食べるかチェックされるので、頑張って完食するためお腹一杯になる。

そして個室でないかぎり、おやつを食べる音とか匂いも気になるらしいので。

 

・スリッパも不要

我ながらよく気が付いた!とコンビニで買い足したスリッパ。

長期の入院でないかぎり、わざわざスリッパなんて履かないようです。

トイレとかだと靴で十分ですもんね。

 

・あと、女性の場合、化粧品。

入院中はもちろんすっぴん。乾燥を防ぐための化粧水ぐらいは必要ですが、過剰な化粧品は不要ですよね。

今回、いくらすっぴんでマスクをしていても眉毛ぐらい描きたいだろうと思って

姉の部屋から探して入れてあげた眉ペンシル、実はアイライナーだった・・・

(海苔みたいな眉毛になるとこやったわ!って言われた(笑))

 

 

ということで、妹と二人、ドタバタしながら用意した荷物のほとんどが手つかずの無用だったことを省みて

今後の備えとして記録しておきたいと思います。

 

 

 

そうそう、私、こんな非常事態のとき結構しっかりしてるよね、ってよく言われるのですが

今回姉にメールしているつもりが間違って妹に送っていたり、

父が急病で救急車を呼んだときには「110番」に電話してしまったり。

(事件ですか、事故ですか?って聞かれて、事故じゃないから事件かなぁ・・・って答えていたらしい。父の急病はたしかに「事件」か(笑))

 

・・・と、実は冷静に動揺してしまうワタクシなのでした・・・