子猫救出劇

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昨夜3時過ぎ頃 ふと目覚めると、

窓の外から か細い声。

 

どうやら、「にーー、にーーー」という

まだ「にゃあ」とも言えない、子猫の声のようです。

 

窓を開けて姿を確認しようとしても

少し距離があるのか、見えません。

 

母猫とはぐれたのかなぁ・・・と思わせるような

必死で誰かを呼ぶような鳴き声。

 

そのうち、いても立ってもいられなくなり

外に様子を見に行ってみることにしました。

 

防犯ブザーをオフにして

レオを起こさないようにそう~っとドアを開けて

敷地内を見まわしたけど 声はまだ少し遠くから聞こえます。

 

パ・・・パジャマのままだけど、道路も確認してみるか・・・

 

まだ鳴きやまない呼び声を もう無視することができず

車が通らないことを祈りながら

声のする方に少しずつ近付いていくと

 

鳴き声がする場所は、草むらの中・・・

より下の方。

つまり、川の中!!

 

真っ暗なので、ポケットに入れてきたスマホのライトを点けて

声の方に向けてみると

見えたのは 子猫の頭らしきもの。

 

無我夢中でしゃがみこみ、手さぐりで子猫の首を掴み

川の中から引きあげました。

 

子猫は、まだやっと歩き始めたぐらいの赤ちゃん猫で

お腹のあたりまで水に浸かって、体が冷たくなっていました。

 

引き上げたはいいけど、このままここに置き去りにしたら

母猫が探しに来てくれるまでに車にはねられるかもしれない。

 

明るくなったら カラスに襲われるかもしれない。

 

もしかして怪我でもしてたら

体も冷えてるし 衰弱してしまうかも・・・

 

一瞬でいろいろ考えてしまって

とにかく 我が家の敷地内に連れて行こうと。

あとはそれから考えよう・・・

 

まずは物置にあったタオルで体を拭いて

大きな怪我がないか、確認。

 

すると、少し落ち着き始めたのか

自分でもグルーミングを始めて、体の震えも止まったようです。

 

段ボール箱にタオルでも敷いて

母猫が迎えに来てくれるまで

そこでじっとしていてくれないかな・・・

 

子猫は段ボール箱を探す私の後ろをぴったり付いてきて

私から離れようとしません・・・

 

そのときになってようやく

「救出したのはいいけど、これからどうしよう・・・」と

本格的に焦りが出てきました(笑)

 

 

でもどうやって母猫に見つけてもらう?

母猫が来てくれなかったら?

 

私は猫アレルギーがあるし

家にはレオがいるから、家の中では飼えない。

 

我が家で数週間過ごして ご飯を食べて元気を取り戻し

また旅に出た外猫ちゃんニコちゃんのときみたいに

外猫としてお世話することならできるかもしれないけど

それにしてはまだまだ小さすぎる。

 

今日は仕事が休みだから

いろいろな決断は今日のうちにしないといけないなぁ・・・

 

そうなると 今日から人生変わるのか・・・

 

ツイッターで アライグマに襲われてた子猫を放っておけず

救出してみたら 大怪我をしていて下半身麻痺になってしまって

子猫の介護育児生活が始まった・・・とか

 

道端でへその緒が付いたままの子猫を拾って

哺乳とか育児に奔走した・・・とか

 

いろいろ聞いたことがあるけど、

そんなことは人ごとだと思ってた。

 

いつでもそんな人生の転換期はやってくるんだ・・・

 

しゃがみこんだ足の間から

決して離れてくれない子猫を見つめながら

ぐるぐると 不安なことを考えてばかり。

 

すると、遠くから 「みゃあああおう」 という声が!!

 

子猫には聞こえていないのか、何の反応もなかったけど(笑)

あの、何か不安そうな悲しそうな声は

絶対に、はぐれてしまった子猫を探す、母猫の声だ!!

 

「子猫ちゃん、ママが呼んでる!ここやで~って鳴いて!」

 

私の足元にいると安心して寛いでしまうので(笑)

立ち上がってうろうろしながら

私を追いかけて「に~、に~」と鳴かせる作戦。

 

母猫も 方向を探るように、あちこちから

「みゃあああ」

 

母猫が入ってこれそうな場所、

川がある方向の門扉のそばに子猫を連れて来て

「に~、に~」と鳴かせる。

image

この門扉の下から母猫が来てくれますように!!

 

何分ぐらい待ったでしょうか・・・

寒いし暗いし・・・長い時間に感じました。

 

すると、私の気持ちが伝わったかのように

門扉の下から 母猫の顔がぬうぅっと現れました!!

 

私の姿に気付いた母猫、まずは「シャーーーッ」と威嚇。

はいはい、私は子猫ちゃんをさらった悪い奴だと思われてるのね(笑)

 

子猫は 門扉の下から顔だけ出してる母猫にまだ気付いていないのか

私の方を向いたまま。

 

私は一歩下がって 子猫を母猫の方に向かせました。

 

しばらく座り込んだまま見つめ合っていた親子。

 

そして子猫が「あ、ママ~!」と母猫に歩み寄ったかと思うと

母猫が片手で子猫を引き寄せ

首元を咥えて門扉の下から子猫を連れ出してくれました。

 

植木の隙間から外をのぞくと

子猫を咥えたままの母猫が

周囲を確認して立ち去って行きました。

 

 

 

ああああ、これでもう大丈夫!!

 

母猫がちゃんと来てくれた喜びと

子猫が無事に母猫と再会できた安心感と・・・

 

なんとも言えない安堵感で 一気に力が抜けました(笑)

 

 

子猫の声に気付いてから

約一時間弱の出来事。

 

気が付くと 新聞屋さんのバイクが行き交う時間でした。

 

 

私は 捨て猫を見つけたり拾ったりしたことはないけど

迷い猫や怪我した猫を保護するシーンにはよく出くわすなぁ。

(このときもそうだった→

 

そして毎回

「助けたあとは・・・保護したあとは、一体どうするの!?」という葛藤が(笑)

 

そうは言っても、放置することも出来ず 見ぬふりも出来ず。

 

 

 

誰もが 受け入れ体制があるとは限りませんよね。

飼えないから、保護できないから

助けない、放っておくしかないというのでは 残念すぎる。

 

 

だから、今回のようなことがあったら・・・

どうしたらよいか、日頃から考えておくことも大事ですね。

 

たとえば、いつも見ているSNSや

保護施設のサイトを意識して見るようにするとか

 

犬猫が大好きな人間として出来ることを

防災訓練と同じように、意識しておくこと。

 

 

子猫ちゃんの無事とこれからの成長を祈りながら・・・

 

今日は改めて 考えさせられました。

 

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(3年前、我が家で数週間過ごして ご飯を食べて元気を取り戻し

また旅に出た外猫ニコちゃん)