さてさて、先週末の旅のお話の続きです。
グリムの森に向かう前に
ニューヨークから一時帰国した友人と待ち合わせて
行った場所は・・・
Hotel 椿山荘 Tokyo。
画家・ 柏原晋平さんの個展を見に行きました♡
(柏原晋平さんのプロフィールはこちら→☆)
「言葉の無い歌」と題された今回の個展では
水墨画を主とした、モノトーンの中に
静かに主張するような色使いの素敵な絵が紹介されていました。
椿や牡丹・・・龍や藤(?)のような花・・・
題材は 和のテイストっぽい感じですが
どこか洋画の抽象的な部分も感じます。
「言葉の無い歌」。
静寂の中に 無数の言葉が舞っているような世界。
色数は少ないのに 奥行きと動きを感じる空気と湿度感。
言葉は無くても五感から伝わる歌のような、素敵な絵でした。
画家の柏原さんは 作品のイメージと少し違って(笑)
とても気さくでユーモアのある方でしたよ~。
友人がわざわざニューヨークから持参した画集に
気軽にサインしてくださいました♡
ゆっくりと、たくさんのお話ができた約1時間・・・
ニューヨーク・大阪・東京から それぞれが出逢った 一瞬の時間。
本当に素晴らしい時間でした。
柏原さんの個展は16日まででした!
今日、ブログが更新されていましたので ぜひ!→☆
そしてそのあと 駆け足で向かったのは
伊勢丹新宿店。
次に会えた人は
umu-waka の色彩師、若山真由美さん!
(若山真由美さんのプロフィールはこちら→☆)
ひとつひとつ手作業で染められたストールは
その全ての色にストーリーがあり
まるで新しい生命の誕生のように生まれる色。
作る、のではなく 生まれる色。
そしてそのひとつひとつの色は
肉体や性格、感情に合わせた運命の道しるべとして
その色に出会うべくして出会い
寄り添うべくして寄り添う色なのです。
人の魅力を引き出す。
自身の希望を見出す。
umu-wakaさんの色には そんな不思議な力があるような気がしていました。
いつか私も umu-wakaさんの色を纏いたい・・・
そんな希望が 2016年2月、 早くも叶いました!
若山さんにお会いすると
「今、この色だわ!」 「もうこの色に変わってきた!」と
次々にストールを肩に乗せて お見立てしてくれます。
私も 最初は黄緑、次はサーモンピンク・・・・と
どんどんいろんな色に変わってゆきました。
でも 最終的に 私が纏う色は
やっぱり この色です。!!
私の好きな色のお話はこちら→☆
ストールは 着物みたいに こんな たとう紙に包んでくれます。
大量生産ではなく ストールの生地も染めも
ひとつひとつ丁寧に大切に扱っていらっしゃるのがよく伝わってきますね。
umu-wakaさんといえば、たとえば
花掛紫・hanakake-murasaki
花が咲き誇るがごとく、花のように変化を楽しむ時の色
空掛紫・sorakake-murasaki
自分の変化、変容過程に距離を置いて観つめる時の色
華紫・hana-murasaki
華やかに自分自身の美しさを舞う時の色
・
・
・
というように それぞれに付けられた名前がとても素敵なのですが
さて、私が纏う色には どんな名前が付けられているのかしら。
聞いてみました。ドキドキです。
若山さん:『あ、 その色には まだ名前がないのよ!
だから番号で記してあるの。「2」って書いてあるでしょ?』
・・・・え、まだ名前がないのですかぁぁぁ(笑)
若山さん:『名前が決まったら また教えるわね。』
そそそ、そんなこともあるのね。
今回 私が出逢った私の色は
まだ 名前の無い色・・・でした(笑)
さて そんなumu-wakaさんの色の世界に会える次の機会は
3月26日(金)~27日(日) 神楽坂・光鱗亭ギャラリーにて
umu-waka Exhibition 2016年の春夏collection「粒子」
ちなみに今回 ニューヨークの友人は
最上級な白大島紬や色大島紬の中でも10%ほどしか施されない
白泥染めの白のストールを、
我がお菓子部部長 姉は
繭藍色(まゆあいいろ)という 青系の色を纏いました。
それぞれに どんな未来に導いてくれるのでしょうね。
楽しみです。
とにかく、色には人一倍のこだわりがあると自負している私。
(このサイトでも 色についてたびたび語っています。→ ☆)
言葉の無い歌
名前の無い色
25年ぶりの東京で、ニューヨークの友人と過ごした一日は
色 を感じる一日・・・
言葉や名前がなくても 心と心が通じ合い 語り合える
熱く 優しく 柔らかい・・・
過去も未来も全部がその一瞬一瞬に存在するような 不思議な一日でした。