相変わらず のんびりペースの彫金制作・・・
先週 久しぶりに仕上がったのは バングルです。
いきなりですが、WAXで型を作り、
鋳造から上がってきた状態がこちら。
真ん中部分には 大切にしている いただきものの「奇跡のメダイ」をはめ込みます。
型の段階ではぴったりだったのに 鋳造で少し縮んでいて
きっちりと入る状態まで研磨するのに思ったより時間がかかりました。
左右の文字はラテン語で
「言葉」 と 「行動」。
ラテン語のことわざ、
「Facta, non verba.」 (言葉ではなく行動が大切です。)
から引用しました。
言葉は行動があってこそ、意味を持つもの。
行動は、言葉を添えることで、より伝わるもの。
だから、言葉と行動のバランスを大切に・・・の意味を込めました。
実はこの時点で、バングルのアーム部分をどんなデザインに仕上げるか
ほとんど考えていなかったので
文字の大きさやバランスは かなり適当(笑)
一番シンプルな形にしようと
3mm幅の真鍮棒でアーム部分を作り
奇跡的に 上下左右の接点が出来た瞬間に、ロウ付け!!
中心が歪んでるとか、左右のバランスや傾きとか
もはや そんなことは言ってられない奇跡の接点です(笑)
メダイをはめて 周囲を叩いて押さえ
磨いて、完成~~~。
今回は シルバー色のメダイに、あえてゴールドカラーの真鍮を合わせました。
おお~、さすが奇跡のメダイ!!
いろいろな奇跡が重なって かなり見栄えのする作品に仕上がりましたよ!
奇跡って・・・
ただ 普通に起きている出来事でも
誰かにとっては 奇跡 なのかもしれません。
私にとって 奇跡だと感じることでも
ただの偶然だよ・・・と 言われる程度のことなのかもしれません。
でも 本当は 奇跡って
誰かを思いやって 誰かのために行動を起こしたり
心を込めた言葉や 強く願う気持ちが
奇跡として 目の前に現れるものなのでしょうね。
だから 奇跡は
それを信じている人や 信じ合ってる人同士でしか起きないし
感じることができないのかもしれません。
そう思うと
奇跡として起きているものごとよりも
一緒に感じて 感動してくれる人がいることのほうが 嬉しいのかもしれませんね。
奇跡を願い 祈る気持ち。
言葉と行動が起こす 奇跡。
そういう大切なことをいつも忘れないように・・・
そんな想いを込めたバングルです。
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※奇跡のメダイ(不思議のメダイ)の説明
(Wikipediaより抜粋)
1830年、フランスの修道女カトリーヌが目撃した聖母マリアは楕円形の枠の中で地上に立ち、
様々な色の指輪をしており、ほとんど指輪からは輝く光線が地上に降り注いでいた。
楕円形の枠のへりには
“Ô Marie, conçue sans péché, priez pour nous qui avons recours à vous.”
(原罪無くして宿り給いし聖マリア、御身に寄り頼み奉るわれらのために祈り給え)という文字があり、
そして楕円形の枠は裏返り、12の星の輪と十字架の上に乗る大きなMの文字、
茨に囲まれた王冠を冠したイエス・キリストの心臓(至聖なるイエスのみ心)と、
王冠を冠し剣の刺さった聖母マリアの心臓(聖マリアの汚れなきみ心)が見えた。
カトリーヌはまた、
聖母マリアが「このイメージを聴罪司祭に伝え、
彼らにそのメダイを身に着けるように言い
『それを身につける人は大きな恵みを受けるでしょう』と話しなさい」と言うのを聞いた。
聖母マリアがカトリーヌに示したイメージをもとに
金細工師のアドリアン・ヴァシェットによって作り出された。
それ以後、このメダイを身につけ聖母に取り次ぎを願う人々に、
いろいろな奇跡の恵みが与えられたため、
いつとはなしに「不思議のメダイ」と呼ばれるようになった。