我が家の庭の そこかしこに
いつ誰が植えたのか全く思い出せないムスカリが咲き始めました。
ムスカリ。
別名 瑠璃壺花(ルリツボバナ)
瑠璃色の 壺のような形の花。
そのまんまやん!っていう名前のほうが やっぱり覚えやすい(笑)
冬のあいだ 鮮やかな色がなく 静かだった庭が
このムスカリで 一気にカラフルな庭になってきました。
この 季節がはっきりと切り替わった時期を知らせてくれるムスカリは
それまでは その気配を消して 息を潜めています。
だけど毎年 必ず
季節がちゃんと進んだタイミングで一斉に顔を出し
今まで息を潜めていた分
この 誰の目にも止まる鮮やかな紫色をアピールするのですね。
花を咲かせるまでも
もっと肥料をくれよ、とか
日当たりの良い場所に移動したい、とか
もっと自分が引き立つように植えてほしい、とか
そんなことを思いもせず
ただ 自分が置かれた場所で役割を果たす・・・
植物は 自然界で どんな間違いも犯しません。
温度や湿度、
風や虫たちの声
土の配合・・・
自然界と植物の間に 間違いなどなく
どんな些細な違いも読み取り
状況に合わせて何とか生き残る術を見つけ出し
最後まで 生きようとする。
ちょっとした変化に揺れ動いたり
焦ったり 迷ったり
そんなことを繰り返して 自分を見失いがちな私たち。
人間も 植物のようにありたい・・・ですよね。