今から5年ほど前 私の生活は大きく変化しました。
そして私は今、あの頃の想像を超えた未来にいます。
当時 生活ががらりと変わったとき
時間はたっぷりあるのに時間の使い方が全然わからなくなってしまって
唯一できたのは「自然と向き合うこと」でした。
(ただ庭に引きこもっていただけ、とも言えますが・笑)
もともと植物を育てることは大好きだったはずなのに、仕事人間になりすぎたのか
自分の家の庭に何が植わっているのかも知らない有り様・・・
お天気の日には毎日のように庭に出て
今はどんな花が咲いていて 野菜は何が収穫期なのか
今日はどんな風が吹いていて これから天気はどう変わるのか
どこにどんな虫がいて どんな鳥たちが集まってくるのか
ただひたすら自然界を眺めていました。
なんとなく、自分もこの自然界の一部なんだと
ここに存在していていいのだと
違和感なく思えるようになりたくて・・・。
深い海は、闇に近い濃紺の世界です。
どんな色の魚やサンゴたちも濃紺に染まって見えます。
でも、ダイバーがライトを当てると赤やオレンジ、ピンク・・・
色とりどりのサンゴの色が浮かびあがってびっくりしたことがありました。
太陽の光が届くことのない深い海の底で
ライトを当てることがなければ 誰にもその本当の色を知られることがないサンゴたち。
濃紺にしか見えない赤いサンゴは、
ただサンゴとしてそこに存在しているんですよね。
赤だと主張する必要もないし、赤である意味も探らない。
私も、ただ 私でいい。
そう思えるようになるために、少し時間が必要だったのでしょうね 。
そんな自然との対話の時間は、「生きるチカラ」を取り戻し
生きていくために本当に必要なものを
もう一度 学び直すためのものだったのかもしれません。
そんな時間を経た今、
心にほんの少し余裕ができたことで感情が安定し
少々のことでイライラしたり落ち込んだりしなくなりました。
精神的な葛藤は多々ありましたが
今までできなかったことに挑戦したり
それなりに楽しむゆとりも強さも身につきました。
あの頃には想像も出来なかった「今」。
その「今」は 過去にとっての未来だったはずですよね。
来年の今日、何をしているかなんて誰にもわからない。
「今」を意識して「今」を楽しむこと
「今」出来ることに集中すること
みんな子供の頃はそうやって生きてきたのに
だんだん忘れてしまって、生きづらくなってしまうのかな・・・。
「今」を生きる
いつも耳にしている言葉だけど、本当に大事だな・・・と
改めて感じている 「今」 なのでした。
写真は 私の天使コレクション
お月さまに腰掛けている天使。
暗い夜空の中
竿の先に付けた星で 私たちを照らしてくれているのでしょうか・・・。