「要望に応えて作る」がテーマの今年の彫金作品、
贈りたい相手をイメージして作るジュエリー、第3弾。
アメリカに住む友人は、童話や小説などの執筆作業をしていて
数年前には「第16回グリム童話賞」に入賞したこともある作家さん。
リングのイメージとして
「童話や絵本の中に出てくるような」というイメージがあって
そこに友人の、庭と薔薇を愛する魔女のような雰囲気を持つ女性・・・が重なり
今回は、実用的というよりは
舞台などの小物に使うようなアート作品みたいに仕上げたかったのです。
友人が選んでくれた石 レピドクロサイトの浮かぶアイオライトをメインに
薔薇のからまる枝と花、葉を再現したデザインにしました。
シルバーの色に深みが出るように
燻してアンティーク調に。
裏面にも薔薇の花をイメージした透かしを入れています。
マクロレンズではないので、一眼レフカメラでは限界が・・・
なので
スマホの写真で少し近付いてみてみましょう(笑)
指に、薔薇の枝ごと巻きついているみたいでしょう?
今回は、デザインが思いつくまで時間がかかりましたが
イメージが形になってデザインが決まると
そこからのスピードは我ながら凄かった(笑)
WAXでの形成で、別で作った薔薇の花や葉を貼り付けたのは
実は初めて。
どんな風に仕上がるのか、とてもドキドキでした。
鋳造から仕上がってきた姿。
心配したけど、しっかり付いています!
ここからは、安心して磨き
石留めまで一気に仕上げていきました。
贈りたい相手のイメージで作るジュエリー・・・
どんなジュエリーが似合うかな・・
どんなモチーフが好きかな・・・
どんなふうなデザインにしようかな・・・
喜んでくれるかな・・・
そんなことを考えてる時間も
手を動かし 作業をしている時間も
贈りたい相手を想いながら 繋がっている・・・
あらためてまた 大切なことに気付かせてもらったような気がします。
先日無事にNYの友人の手元に届き、
美しい写真と素敵な言葉で エッセイを綴ってくれました。
童話、小説、エッセイ、詩・・・
目で読んでいるのに耳から流れて聴こえてくるような
心地良い言葉を綴る友人の note 。
よかったら、読んでみてくださいね。