久しぶりに夢の話です。
ここ2年ほど、あまり夢を見なくなっていました。見ても起きたら忘れているとか。
物心ついた頃から夢を見てそれをよく覚えているし、
夏目漱石の「夢十夜」を読んでからは夢日記も付けていた私にとって、
「夢を見ない」「夢を覚えていない」ことが続くのはとても珍しいこと・・・
それがまた年末ぐらいから、夢を記憶できるようになってきました。
それは感覚的に決して「良い夢だった~!」といえるものではなく、
もしかして悪い夢なんじゃ・・・と感じるぐらいなのでできればスルーしたい気もあるのですが(笑)
その夢の中に、ある共通したテーマがあることに気づいたのです。
ここに挙げる夢は2つ。
まず一つは、私がよく見る夢トップ10に入りそうな
「偽札を受け取ってしまう夢」
もう「偽札」の時点で悪い要素しかありませんよね(笑)
「偽札」の夢の暗示は、ズバリ「見せかけの価値」。
自分の実力や才能を発揮できていないことや、偽りの愛情や価値を暗示していると言われていて、
私に偽札を渡した人に裏切られるとか信用していないとか、当然のように凶夢と解釈されています。
だいたい私の夢のパターンでは、おつりとして受け取ったお札が実は偽札だった、ということが多く、
次に別の場所で支払おうとしてお財布を開けたときに気づく、という夢。
「く~~っ、前の店で偽札のおつりをよこしやがったな~~!!」という怒りと焦りで目覚めるパターンです。
そしてやっぱり今回も、受け取ったおつりが偽札だった夢。
観光地で若い女性ドライバーのタクシーに乗り、大きなドライブインで降ろしてもらい、
代金を支払っておつりを受け取ります。
ドライブインで買い物をして支払いをしようとすると、財布の中には偽札が!
「あっ、さっき受け取ったおつりは偽札だったのか!」
と、ここまではいつものパターン。
今回違っていたのは、ここから先に展開があったこと。
気付いたのが早い時点だったので、そのドライブインの周囲を見渡すと、
さっき降ろしてもらったタクシーがまだ停めてあって、
必死で探し回るとドライブインで休憩している女性ドライバーを見つけることができたのです!
そこでその女性ドライバーに
「ちょっと!さっき受け取ったおつりの中に偽札が入ってたねんけど!!」と
直接交渉するところで夢は終わり。
今までの泣き寝入りと違って、「取り戻せる」状況に展開したのは初めてのことでした。
つまり今までの偽札の夢のパターンとは、同じようで違ったのです。
※これは余談ですが・・・
偽札を渡されたのが「若い女性ドライバー」。
若い女性は仕事運の上昇を意味するので(しかも綺麗な人だった)なんとなく良い感じだし
その女性はタクシーの運転手だったので、「協力者」とも読み取れます。
まあ、タクシーという乗り物の特質として「他力本願」的な意味もあるので、
この夢自体の全般的なメッセージとしては、
「今の恵まれた状況に甘えすぎず、今ならまだ間に合うので今出来る努力を怠らないように。」といったところでしょうか。
次の夢は「忘れ物をする、準備不足の夢」
これはもう私の定番中の定番、海に行くのに器材が足りなかったり準備が間に合わなかったりする夢です。
久しぶりにスキューバダイビングに行くことになり、慌てて準備をして待ち合わせ場所に行くのですが、
必要な器材一式を忘れてきてしまったことに気付きます。
「せっかく久しぶりに楽しもうと思ったのに、器材がないなんて・・・」としょんぼりしています。
だけど、いつもの私だったら
「く~~っ、せっかくの楽しみが台無し!悔しい~~~!!」となるところですが、
もしかしたら行った先でレンタルできるかもしれないし、なんて少し楽観的な部分もありました。
出発してしばらくすると、
「あれ?この道、もしかして家の近くを通るかも?」と気づき、
「5分だけ家に寄って行ってもらえませんか~~!?器材取ってきます!!」って
ラッキーなことに、目的地に行く途中で忘れ物を取りに戻ることができたのです。
こんな展開もまた、初めてのことでした。
そう、どちらの夢も
「取り戻せる」状況 に展開したのですね。
自分の夢の話なのであくまで自己分析なのですが、
何事も諦めずにいれば、回復に向けて不安を解消できる。
まだ間に合うので感情的になりすぎず冷静に、諦めないで、ということなのかな。
2つともなんとなく良い夢ではないように感じたけど、
いやいや、今はまだ「結果」ではなく「途中」なんだ、まだ機会があるから頑張ろう、と
気持ちの切り替えができたように思います。
ところで、夢日記をつけている、というと驚かれることが多いです。
有名人でいえば夏目漱石や黒澤明なども夢日記をつけていたことで知られていますよね。
昔から夢をよく見るし、見た夢が強く印象に残って気になることが多かったので、
夢についてはかなり研究しました。
今のようにネットで調べる時代ではなかったので、情報は専ら夢占いの本。
本によって解釈や意味が違うことも多く、そんなときは余計に惑わされ悶々としたりしましたが、
年数や回数を重ねるうちに、自分なりのパターンがあることに気付くことも出てきて
「自分が見る夢だから、自分なりに自分が正しいと思える理解をすればいい」と考えるようになったのです。
自分で自分の夢を分析することは、自分への戒めや警告、励ましや喝入れ(笑)でもあるので
できる限り自分の見た夢を思い出し、冷静に見つめるようにしています。
夢分析といえば、ドイツの精神科医フロイトや心理学者ユングが有名ですね。
学問にもなるほどですから、夢ってやっぱり大きな意味を持つのでしょうね。
これからも心理療法などで使われている分析や一般的な夢占いも知識として取り入れながら、
自分自身から発せられる無意識からの情報を大切にしていきたいと思います。
このブログでも頻繁に「夢」を語っていますので、よろしければ読んでみてくださいね。