ファブリックと椅子

 

今日はインテリアの話題です。

先週は真夏に戻ったかのような暑さでしたが、

昨夜の雨のあとから急激に冷え込んできたので、ファブリック(布類)を秋冬仕様に変えました。

ソファーカバーや布団カバー、クッションカバーなどなど・・・

落ち着いた色合いのふわもこ素材で見た目もほっこりします♡

先週までは真夏を引きずっていたのにもうすっかり秋冬気分♪

 

たかがファブリックですが、とても大切な役割をしていると思うのです。

空間の中で多くの面積を占めているのがファブリックで、

ひとつ変えただけでも部屋の雰囲気がガラッと変わったりしますからね。

 

ファブリックの良さは、家具と違って、一度買ったら終わりではなく何種類も楽しめるところ。

季節やイベントごとでいつでもすぐに変えられるのでお手軽ですよね。

 

私は季節の変わり目、気分を変えたいときなどによく模様替えをします。

たとえば何かの行き詰っているときなど、部屋や空間のことを無心になって考えていると

気持ちの切り替えになったり新しいヒントを得たり・・・

そして何よりも、結果が目に見えるものでもあるので、達成感を味わえるのですよ。

 

空間って、ファブリックを変えるだけで雰囲気が変わりますが

変わっているのは見た目だけではないと思うのです。

 

まっさらな部屋に入ると、声や音がやたら響いて聞こえますよね。

でも、カーテンを付けてカーペットを敷いて家具を置いてみると、音の響きはそれほど気にならないはず。

それは物や布が音を吸収したり反響させたりする作用があるからですよね。

 

音だけではありません。いわゆる風水などでいう「気」も同じ。

家具や物にも「気」があるし花や観葉植物を飾るとそこにも「気」が存在します。

そんな様々な「気」を動かしたり落ち着けたり。

 

だから、目で見て感じる色、香り、質感、ファブリックを変えることで

さらに居心地の良い空間を作っていける・・・

いわゆるインテリアには「気を整える」という役割もあるのですね。

 

 

私がインテリアについていろいろ研究したこと、おすすめなど、

ちょっとした豆知識をメモしておきますね。

 

よく、模様替えをするなら「大きなものから動かせ」といいます。

大きなものを動かすと、目に見える変化も大きい。

すると、自然にあとの細々した片付けもやる気になる・・という心理です。

物の居場所をまず作るという意味もあるので、作業も効率的です。

 

とりあえず達成感を味わえる小さな作業から、が効果的な場合もありますが、

大きな変化を望む模様替えではぜひ、大きなものから動かしてみてくださいね。

 

そして、家具の中で私が一番重要だと思っているアイテムは「椅子」。

椅子って、実はすごい存在感がある家具なのです。

 

学生のとき、インテリアの基本として椅子について学ぶ機会がありました。

どんなことを学んだのか、具体的なことはすっかり忘却の彼方ですが(笑)

印象に残っているのが、

「一人一つずつ、名作と言われている椅子を選んで、その椅子についてレポートを書く」

という課題。

 

カラフルな椅子、素材が変わっている椅子、形がユニークな椅子・・・

誰がどの椅子を選ぶかよく観察していると、それぞれの個性がとてもよく表れていて

そして偶然かもしれませんが、同じ椅子を選ぶということがほとんどなかった。

椅子には人の数と同じだけの数の個性があるということなのかな・・・と思った記憶があります。

 

たいていの家に、余分な椅子は置いていませんよね。

きっとそれは、椅子には「主」が必要だからです。

椅子の主である人が座っていなくても、椅子はその主の「気」を纏っているような気がします。

よく、亡くなった人がいつも座っていた椅子を見るとその方を思い出す・・・と言いますが、

それだけ人と椅子との結びつきは大きいと言えるのですね。

 

だから、これから部屋の模様替えをする、新しい家具をそろえるというときには

ぜひ「椅子」を一番中心に考えてみてくださいね。

 

作業用の椅子、寛ぎ用の椅子、食事用に椅子・・・

それぞれに合うこだわりの椅子に出会えるといいですね。

 

それから、椅子以外でも言えることですが、インテリアは「習慣」に直結します。

たとえば、いつもの習慣を変えるものを置くことによって、意識し行動するようになるのです。

 

家の鍵をよく失くす・・・という人は、玄関に鍵を置くスペースを作る。

スマホの充電を忘れがちな場合は、充電器を目の留まるところに置いておく。

お風呂の掃除が苦手でやる気がしない・・・という人は、

お掃除グッズを可愛いものでそろえて自然に目が向くようにする。

 

日常の暮らしはほとんどが「習慣」。

何かを変えようと思ったら、その習慣を変えるのが一番近道ですからね。

 

空間を変えることで、意識が変わり、行動(習慣)が変わり、人生が変わっていく。

空間で人生が変わっていくとは、そういうことなのですね。

 

まあ、そんな大げさに考えるほどのことはないにしても、

ちょっとしたファブリックなどを変えて気分転換でも・・・というお話。

・・・おまけ・・・

 

ついさっき、部屋に上がってきた姉がミシンで何か縫っているな・・・と思っていたら、

ミシンの作業用の椅子(この椅子、父が学生の時から使っていたという年代物です(笑))の座布団カバーでした。

(いきなり思いついたらしい。ザ・射手座のO型!)

座布団カバーを大好きなウィリアム・モリスの生地に変えるだけで、

きっとこの椅子に座るのが今までよりもっと好きになりますよね。

やっぱりファブリックの影響は大きい!!

 

・・・ていうか、考えてることがいつもシンクロ。

さすが一卵性双生児の姉(笑)