おかげ犬

posted in: 愛犬部, 日常のつぶやき | 0

 

先日 お伊勢参りに行ってきた友人から

こんなお土産をいただきました。

 

2015_0813_113851-_MG_2402

可愛い木札のお守りです。

 

ちゃんとトイプードルの絵も描かれていて

裏には 愛犬の名前を入れてもらってくれたのですって♡

2015_0813_113535-IMG_2394

 

可愛いワンコのお守りね(^^)と思いながらいろいろ調べてみると・・・

 

 

 

江戸時代には、犬に代理で伊勢参りをさせた

「おかげ犬」 というのがあったそうです。

 

お伊勢参りに行きたいけれど

病気や色々な事情で、どうしても行けない人が、

他の人を代参として、自分の代わりに伊勢におまいりに行ってもらっていました。

 

そして、その代参を 人ではなく

お伊勢参りに行く人に自分の犬を連れて行ってもらうようになり

おかげまいりに行く代参犬を、「おかげ犬」と呼ぶようになったのだそうです。

 

「おかげ犬」には、おかげ参りをしている犬であることがすぐに分かるように

御幣や しめ縄が付けられたり、

首にお金や帳面を入れた頭陀袋を巻いて 送り出されたのだとか。

 

そのうちに

道中 お伊勢参りに行く人や近所の人が「おかげ犬」を

お伊勢さんまで導き連れて行ってくれることを期待して

犬一匹だけで送り出す人もいたようです。

 

 

犬が長距離を歩いて 目的地に辿りつき、

ちゃんと帰ってくることもすごいですが

 

おかげ犬を見ると 餌をあげたり 道順を教えてあげたり

泊めたりした分だけを おかげ犬が持っているお金から貰ったりして

(それを書き留める帳面がちゃんと用意されていたらしい)

当たり前のように親切にしてくれる人もたくさんいたことにびっくりです。

 

なんだか、ほのぼのしますよね。

おかげ参りができる犬も賢くて忠誠心も強くて素晴らしい!!

 

私なら愛犬を一匹で旅に送り出すとか 絶対に無理だし(笑)

それ以前に 今の世の中では絶対にない話だろうなぁ。

江戸時代の人は 心豊かで 信仰心も強かったのですね~。

 

 

実際にあったお話

■ 福島の忠犬シロのお伊勢参り  も感動します(^^)

( ↑ クリックすると物語のページが開きます。)

 

 

 

2015_0813_113549-IMG_2395

そして 木札に書かれている

「蘇民将来子孫家之門」  「七難即滅・七福即生」ってなんだろう。

実は 初めて見ました、私。

 

なので、これも調べてみました。

 

「蘇民将来子孫家之門」 そみんしょうらいしそんけのもん

 

■ 魔除けの門符(かどふだ)

( ↑ クリックすると 伊勢市観光協会の

ホームページで紹介されている物語のページが開きます。)

 

「蘇民符」の由来は、スサノオノミコトが旅の途中、

蘇民(そみん)将来と巨旦(こたん)将来という兄弟の家に一夜の宿を求めたが、

富貴な弟は断り、貧しい兄の蘇民が暖かくもてなしてくれたので、

「悪病が流行する時は貴方の子孫の家はきっと守ってあげましょう」と

約束してくれたという伝承による。

備後国風土記逸文」にも出ている話が、この地方にも伝わっているのだ。(引用)

 

それ以降この地の人々は、玄関に

蘇民の子孫であるとしてこの注連縄を掛け続けて 無病息災を願うようになったそうです。

つまり、蘇民将来子孫家之門 とは

家内安全の祈りを込めた「厄除け」の門符です。

 

*******

 

 

へぇ~、なんかすごい。

 

お伊勢参りは何度も行っているのに

知らないことがまだたくさんあるんだろうなぁ。

 

 

心強いお守り!!というだけでなく

いろいろな知識と感動も受け取ったよ~!

 

 

さっそくレオのケージに取り付けました。

11873734_930223413708082_2328647768604008469_n

 

 

11895986_930221430374947_8518638162916797142_n

 

 

わかなさん ありがとうです♡

2015_0812_102407-IMG_2383