毎年訪れている高野山、
今年は海の日 夏真っ盛りに行ってきました。
今回の目的は 奥の院のお参りと
以前からずっとやってみたかった、
「念珠作り体験」。
体験で作る念珠は
「四半繰り」と呼ばれる、27個の珠を使った片手念珠です。
一番大きい珠:母珠(もしゅ)
輪を主に作っている珠:主珠
主珠の間に挟まれてる主珠より小さな珠:二天珠
(二連数珠の場合は4個あるんで四天珠)
母珠と房の間に管状の珠:菩薩(ぼさ)で構成されています。
高野山の歴史のお話などを聞いたあと
お経をあげて般若心経を唱え、合唱したまま瞑想して
心身を落ち着かせてから取り掛かります。
念珠を構成する中で一番大きい珠:母珠(もしゅ)。
母珠にはなかなか手に入らない、貴重な高野山奥之院の「霊木」である
樹齢約600年もの「高野杉」を用いるそうです。
この光木阿字観さんが古くからの建具屋さんということで
高野山の杉の木を伐採したときの杉を手に入れて
念珠作りに使わせていただいているのだそう。
お経を唱えてご縁を結んでいただいた高野杉の母珠がそれぞれに配られ
その珠を自分で丁寧に磨いていきます。
母珠は、自分の魂や心。
「優しく丸くなりますように」と願いを込めて 丸い形になるように
この世に生を受けた時のように
我が身の心が清く正しくなるようにと磨き上げていきます。
紙やすりが3枚用意されていて
自分の「過去」「現在」「未来」の心を思い描きながら
心が輝くようにと念じ、磨いていきます。
「心が丸くなりますように・・・輝きますように・・・」
ここで館長の中前さんが
仕上がった珠を見ながらみんなに一言ずつお言葉をかけてくださいます。
母珠の仕上がりはその人の心を反映するというので
むむ、もしかして私の心が見透かされるかも~(笑)
が、そこは心配無用。
私には、「人の助けになることをたくさんしてこられたから
とても美しく磨けましたね。」と。
こういう場所なので
お世辞でも嬉しく 印象に残ります(^^)
次に、紐に母珠を通し 母珠を中心に27個の珠を
観音菩薩の慈悲をあらわす中通しの紐に通していきます。
主珠を 感謝・反省・願い・善行を念じながら紐に通します。
まず、右側の紐に反省を込めた数珠6つと
左側の紐に 今までの感謝の気持ちを込めた数珠を6つずつ通します。
右側は自分の過去を振り返り 悪かった事や過ちなどを戒めながら・・・
左側は ご先祖様や色々な人に感謝の気持ちを込めて通していきます。
これは用意された珠の中から自分で選んで通していくのですが
正直なことろ、感謝や反省を思い浮かべるよりも
仕上がりの色やデザインばかり気になって仕方ありませんでした(笑)
ああ、雑念だらけ。
その割には左右同じやん!(笑)
そして 二天珠と呼ばれる少し小さな珠は
かわいい色の天然石やビーズの中から選ばせてもらいます。
私は 感謝と反省の向きを見分けるために左右の色を変えてみましたが
今となってはどっちが感謝で反省か、すでに思い出せませんよ。
さて これまでの反省、感謝、願いを込めながら紐を通していくと
管状の珠 菩薩とつながっていきます。
そして角を落とすように磨いた四角い木の札、
「守り札」を紐に通したら紐を編みこみます。
この組み紐作業が最大の難関!
それもそのはず、この作業にもちゃんと意味があって、
人と人との助け合いの心を感じながら、二人一組で編んでいきます。
最後に 生まれ年を表すお守りの梵字と高野山の文字が焼き付けられた守り札に
自分で名前を焼き付けると
世界に一つだけのオリジナル念珠の完成です!!
これが私の念珠。
紫檀と高野槇、梅の木、高野杉の組み合わせです。
(紫色の念珠袋は 帰りにお土産屋さんで買いました(笑))
姉妹3人で参加しましたが
三人三様、それぞれのイメージに合った個性豊かな念珠が出来上がりましたよ。
ここで作られた数珠は
『高野光木輝魂念珠(こうやこうぼくきこんねんじゅ)』と呼ばれるそう。
今年前半は、悲しい出来事が続いたので
心を落ち着かせるために・・・
この 聖地高野山で作った自分だけの念珠を持ち
ここまで生きてこられたすべての恵みに感謝しながら祈りたいと思います。
所要時間はおよそ2時間。
費用は4,500円でした。
それにしても
念珠を実際に自分で作る機会はあまりありませんよね☆
光木阿字観さんは
祖父母のおうちで おじいちゃんと一緒に作っているような感覚の
アットホームな空間です。
館長の中前さんは 俳優の小日向文世さん似(笑)で
とても親しみやすいですよ~
光木 阿字観(コウボクアジカン)
http://azikan.com/free/juzu-koubou-koyasan
ちなみに 高野山の御朱印は
高野杉で出来ている珍しい御朱印です。
我が家では、高野山を訪れたときは
この高野山専用の御朱印帳に御朱印をいただいています。
そしてちょっとおすすめのお土産のご紹介。
有名な和漢胃腸薬の陀羅尼助丸の飴!!
これは 高野山のふもとのドライブイン「花坂」で入手しました。
陀羅尼助丸の苦みは残しつつ
黒糖で味付けしているので癖になる美味しさです(笑)
ちょっと変わったお土産にぜひ☆