「Vouloir c’est pouvoir」

posted in: アート部 | 0

 

人は誰にでも、無性に「好き」なものがあると思います。

 

理由はよくわからないけど、言葉なんかで説明できないような「好き」の感覚。

 

その「好き」には 生理的なものやDNA、懐かしさ・・・

いろんな要素が含まれていて、やっぱりうまく説明できないようなもの。

 
視覚からの感覚でいえば「色」

好きな色のインテリアに囲まれていると、
全身が穏やかで柔らかい感覚に包まれるものだし

苦手な色の服はデザインが気に入っても選ばない。

 

聴覚だと「音楽」や「言葉」「声」

嗅覚は「香り」、味覚は「味」・・・

触覚だとシルクの手触りや毛布の温かい感覚・・・

取り上げればキリがないのだけど。

 
そこで、じゃあ何故自分はこの色に惹かれるんだろう?とか

どうして甘いモノがこんなに好きなんだろう・・・って

いくら考えても理屈では本当に納得のできる理由付けにはならないんですよね。

 

なかには家中がコレクションで溢れかえってるマニアな方もいますが

そこまでのレベルの話ではなく

ほんの些細な「好き」の話。

 

 
私の 「なぜか無性に好きなもの」 はというと、

いくつかある中のひとつですが

 
「リング(指輪)」

 
もっと具体的に言うと、

 
”文字が刻まれたシンプルなデザインのリング ”

 

 

アクセサリーに興味を持つ年頃からずっとこだわっていて

文字が刻まれたリングを見かけると、何故か懐かしさがこみあげてきて

欲しくなってしまうのです(^_^;)

 
私は今まで、プロミスリングの類は残念ながらもらったことがない(苦笑)

 
だから究極の憧れなんじゃないの、と言われてしまえば
 
悔しさ反面、そうかな・・・とも思わなくもなくもない(どっちやねん)

 

でも、この「リング好き」のこだわりは、
もっともっと奥深いんじゃないかと思ったりもします。

 

それは

昔からよく見る「不思議な夢」の影響 。

 
少しずつ、場所やシチュエーションは違ったりするのだけど(大抵は中世ヨーロッパ時代)

何度も何度も繰り返し見る夢・・・

 
ずばり

「文字の刻まれたリングを受け取る夢」なのです。(そのまんまやん)

 

 

刻まれた文字の内容・意味や

誰からもらっているのかは不思議と記憶には残っておらず

 
リングという、形としての確証をもらった喜び
「このリングを持ち続けなければ!」という覚悟
そしていつか相手がいなくなって、リングだけが残る寂しさ、不安・・・

 

なぜだか そんな気持ちだけがインプットされているのです。

 

まるで「ロード・オブ・ザ・リング」みたいですが(笑)

 
こんなふうに、何でも関連付けて肯定してムリやり納得する必要もないけど
ふと・・・・考えたりします・・・
こだわりの「好き」の中に、本当に大切な何かがあるんじゃないかな・・・と。

 
今では自分で作るほど 大好きなアイテムの「リング」

 

自分で作るリングというアイテムにも 

やはりメッセージ性を込めたもの・・・という

特別な想い入れがあります。

 

 
そのこだわりの「好き」を

人生を楽しむ要素として、上手に使っていけたらいいなぁ~。

 

 

*****

20150218
写真のリングは 20代前半の頃に見つけて

文字が刻んである!!とつい買ってしまったもの。

 

当時、「ポージーリング」といって 

こんなメッセージが刻まれたリングが流行していましたねぇ。

 

 

さて このリングに刻まれたメッセージ、

どういう意味かすっかり忘れてしまっていたので
調べ直してみると・・・

 
「Vouloir c’est pouvoir」

 

フランス語で

 
「 意思あるところに 道は開ける 」
「 望むこと、それはできることだ 」

 

「 精神一到何事か成さざらん 」
「 求めよ、さらば与えられん 」

 

 

 

と いうような意味らしいです・・・

 

うーん・・・

 

あまりロマンチックなメッセージではなかったのね(笑)

 

 

でも いま考えると

 

 

「 意思あるところに 道は開ける 」

 

なんだか 甘い言葉よりも ずっとずっと深くて重いメッセージだな。