大好きで 大切にしているものほど
なかなか使えずにいることって 私には結構あるんですよね・・・。
小さい頃 コツコツと集めた 香り付きのシールや
苦労して手に入れた 当時ファンだったアーティストのグッズ、
大好きな色の絵の具や デザインが気に入って買ったノート。
よそゆき用にと 少し張り込んで買った洋服。
結局 使わずに仕舞ったままで
成長とともに・・・
慌ただしく過ぎていく時間のなかで 忘れ去っていってしまったものたち。
長い年月を経たあと、ふとした拍子に目に留まり
その古びて変わり果てた姿に 悲しい気持ちになってしまうこともしばしば。
つい先日も 同じような体験をしました。
いただきものの、お洒落な缶に入った 舶来の (はくらいの、ってイマドキ言わないか)
ベルギー産のチョコレート。
缶の中に 2つの袋に分けられていたので
1袋だけいただいて あとの1袋は もったいないから とっておきの時まで取っておこう!と・・・
ひと夏 我慢して取ってありました。
そして先日
そうそう!少し肌寒くなってきた今こそ食べ頃、あのチョコレート♪
と お洒落な缶を開けて 袋を取り出し 開けてみると・・・
トリュフのチョコレートは 溶けて一塊になり
しかもカカオの部分と油分の部分が2層に分かれ・・・
もはや チョコレートとは 呼べない代物になっていました(T_T)
こんなことなら さっさといただいておけばよかった・・・・
チョコレートをくださった方にも
遠い国で 美味しく食べてもらうことを願って作ってくれたチョコレート職人にも
いえ、何よりも そのチョコレートそのものに対して
申し訳なさと 悲しい気持ちで胸が詰まる思いでした。
食べ物に限らず
物事にも タイミング って ありますよね。
大切に思いすぎて タイミングを逃してしまうこと・・・
昔からの私の悪い癖 なのかもしれません。
「今」 という時間は まだずっと先まで続いていて
「いつか」 という 曖昧な未来に繋がっていると思っていたのですね。
もちろん時間は 「今」の積み重ねで ずっと続いていくものだと思うけど
大切に思う気持ちは たしかに「今」
「今」こそ
大切に ちゃんと味わって感謝しないといけないものなのですね。