今朝 いつものようにラジオを聴いていたら
某有名劇団のミュージカルの話題が聞こえてきました。
ストーリーの説明を何気なく聞いていると
その話、どこかで聞いたような・・・
タイトルを聞いても思い出せなかったのですが、
あとで調べてみて
あ!昔に読んだ本が原作だったんだ!と 気付きました。
それは
『夢から醒めた夢』 原作:赤川次郎
要約すると
※(Wikipediaより)
不思議な事が大好きで、好奇心旺盛な女の子「ピコ」は遊園地のお化け屋敷で、本物の幽霊の女の子「マコ」と出会う。
交通事故で亡くなったマコは、一人で悲しみから抜け出せずにいる母親をなぐさめたいと思い、
一日だけピコと入れ替わって欲しいと頼む。
マコの願いを受け入れたピコはマコと入れ替わり、霊界空港へと旅立つ。
霊界空港では、「光の国」に旅立つための定期便ロケットを待つ人々と、そこで働く職員たちがいた。
ただ、「光の国」に行けるのは、白いパスポートを持つ者のみ。
生前に悪事を働いたり周りを不幸にしてきた人たちはグレーのパスポートを持ち、
恩赦の日が来るまでこの霊界空港でボランティア。
(中略)
職員総出で日本中の「マコ」から「赤川マコ」の名前を探し当て、
白いパスポートを持ってようやくマコの元へ向かうピコ。
マコはお母さんとふたり公園で、マコは光の国へ旅立つこと、
ずっとお母さんを見守っていくこと、だからもう悲しまないで欲しいことを話していた。
そこへ現れたピコ。マコのお母さんはマコを連れて行かないで欲しいと懇願する。
しかしここでマコと入れ替わらなければ今度はピコが死んでしまう。
心の葛藤で揺れるピコ。
マコは自分の母と同じ悲しみをピコの母に与えてはならないと説得し、ふたりは元に戻る。
マコは光の国に行き、ピコはまた普通の生活に戻る。
※
子供向けの本として書かれた原作だったそうですが
これまた 今になって読み返してみると、
深く考えさせられるところがありますね。
大切な人を想う気持ち。
子供を手放したくない親の気持ち。
罪を犯した人のつぐない。
人を信じる純粋な心。
いろいろなシーンでハッとさせられます。
とくに、霊界で「マコ」を探しているとき、
自分と同じぐらいの年頃の子供達が災害や戦争などで亡くなっていることを知って
今の自分の幸せに気付くところなんかは
子供以上に 大人の私にも響くものがありますね。
25年も前から上演されてきた この物語。
素敵な物語は 時間や時代を超えて
語り継がれていくのでしょうね。
これを読んだあと、
「私も『白いパスポート』をもらえるようにちゃんとしなくちゃ!」
と思った記憶も甦りました。
今からでも間に合うかな(笑)