マリア様のリング

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12月・1月と バタバタしていたので

約2ヶ月ぶりの彫金制作に取り掛かったのは 2月初め。

 

 

今回は またまたリメイク作品にチャレンジです。

 

リメイク前のアイテム写真は こちら。

20150305e

これは、母が若い頃に 

海外土産としていただいたというロザリオ風のネックレス。

 

それほど高価なものではなかったらしく(笑)

メッキが劣化してしまい アクセサリーとしてはもう使えなくなった状態。

 

でも、マリア様が彫られたガラスのルースがとても綺麗だったので

このルースを何かにリメイクしようと 早くに決めて用意していました。

 

ただ このマリア様のインパクトが強すぎて

なかなかどんなものを作るか具体的なイメージが湧かず・・・

 

丸太のようなWAXを ただ ルースの大きさに合わせて削っていくだけ・・・

20150305g

去年の秋から 実はずっとこの状態で放置していました(笑)

 

 

そんなとき 友人が ある写真を送ってきてくれたのです。

 

 

その友人のお姉様が 新婚旅行で訪れた、スペインの教会の

幻想的で厳かな雰囲気が漂う 

ステンドグラスの鮮やかな色彩が美しい写真・・・。

 

 

ああ、あのマリア様って こんな教会のイメージだよね・・・。

 

 

デザインを考えるとき、そのアイテムそのものを考えすぎていても

なかなかイメージが湧かず スランプに陥ることが よくありますよね。

 

それが 何かのきっかけで動き出す。

 

今回はそのスペインの教会の写真がそれでした。

 

 

教会・・・。

 

その写真から私が思い浮かべた教会は 

中世ヨーロッパの時代の街並みの中にあるイメージです。

 

 

普段の生活にはまったく馴染みがない場所なのに

写真を見るだけで その場所の空気感や街の雰囲気も

なんとなく伝わってくるような気がして・・・

 

 

ふと、閃きました。

 

 

こんな教会が似合うリングにリメイクしよう!!

 

 

そこからは ここをこうして ああして・・・と詳細なデザインも思い浮かび

その形を彫り出すために

あの丸太のようなWAXを 無心になって削る・彫る!!

 

 

心の中では 一本の大木から 仏様を彫り出すイメージです。

(オーバーな)

 

 

まだまだ技術が足らず 繊細な細工をするには目と手が衰え(笑)

思い描く形に作るのは とても難しいのですが

まずまずの完成度!

20150305

技術は未熟でも なかなか見栄えが良い作品に仕上がりましたよ。

  ↑ 自分で言う。

 

 

え!? どの部分がスペインの教会風???って思われた方、

そこはそれ ニュアンスというか フィーリングなのですよ。

  ↑ 無理矢理な・・・

 

 

中世ヨーロッパのアンティーク調に仕上げるため

今回は 素材に「真鍮」を選び 

仕上げに 燻しを施しています。

20150305b

シルバーでもゴールドでもない独特の色合いが

このマリア様にはぴったりだったわ♡

 

20150305c

ちょっと仕上げが雑なところは

「アンティーク風だからぁ~」と 笑ってごまかしてしまえ(笑)

 

 

今回は サイズもばっちりでした(^^)

 

 

(勝手にマリア様と決めつけてるけど、もしかしたらキリスト様かもよ?)

 

 

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まだ数点ですが 

彫金作品も含めた 過去の作品の写真を紹介しているカテゴリーはこちら☆

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